4月30日(水) ヨシュア記16章
彼らがゲゼルに住むカナン人を追い出さなかったので、カナン人はエフライムと共にそこに住んで今日に至っている。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ヨシュア記16章10節
16章には、ヨセフ族の片方であるエフライム族の嗣業の土地について記されています。彼らはゲゼルに住むカナン人を追い出しませんでした。その結果、カナン人はエフライムと共にゲゼルに住み続け、強制労働に服していました(10節)。
また、同じヨセフ族のもう片方であるマナセ族についても、ベト・シェアン、イブレアム、メギド等に住むカナン人の町を占領できませんでした(17章11、12節)。これらの町には鉄の戦車を持つカナン人が住んでいた、というのがその理由でした。
ヨセフ族に与えられた嗣業の土地は広大でした。しかも戦略的に重要な町が数多く含まれていたのです。それにもかかわらず、ヨセフ族の人びとはヨシュアに言いました。「あなたはなぜ、ただ一つのくじによる嗣業の土地、一つの割り当てしかくださらないのですか」と(17章14節)。多くの恵みをいただきながらも、その恵みに気づくことができず、「これだけですか」と神につめよる、私たち信仰者の姿と重なります。
しかし、神は言われます。「強く雄々しくあれと命じたではないか。…あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる」と(1章9節)。神の恵みを見据えながら、神の言葉に固く立つとき、私たちに感謝と信仰が与えられるのです。
【祈り】
あなたの恵みを数えつつ、あなたの言葉に立つことができますように。