4月29日(火) 詩編127編
主御自身が建ててくださるのでなければ
家を建てる人の労苦はむなしい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編127編1節
日本キリスト改革派教会は来年創立八十周年を迎えます。主がこれまでの歴史を守り導いてくださったことに感謝しつつ、新しい信仰の志のもと、八十周年以後の歩みを刻んでいきたいと願います。
創立宣言には「敗戦祖国の再建」「より良い日本の建設」といった言葉が見られます。敗戦直後の日本の状況を反映している言葉です。「敗戦祖国の再建」をどのように成し遂げていくべきか。「より良い日本の建設」をどのように実現していくべきか。そのことが「さまざまな構想と方法とによって計られてい」た当時にあって、創立宣言は「主御自身が建ててくださるのでなければ、家を建てる人の労苦はむなしい」との御言葉を引いたのです。そのことにより、この世的な要望に応えることやこの世からの期待に耳を傾ける傾向とは一線を画し、ただ神の言葉に聴き従い、改革派教会の信仰の伝統に忠実であることによって新しい日本における教会の使命を担い、果たしていくとの姿勢をあきらかにしたのです。
ただ神の栄光のために生きる。いかなる状況にあっても神の言葉に聴き従う。創立者たちが明確に示したこの神中心の姿勢を、私たちは、今後の歩みにあっても貫いていくのです。
【祈り】
主なる神よ、尊き御名をたたえます。この後も、あなたを基として歩み続けることができますように。