長田 詠喜(新所沢教会牧師)
メッセージ:死を超えた希望
おはようございます。ご機嫌いかがでしょうか。新所沢教会の牧師、長田です。
今週は、私たち人間の限りある命ということについて、聖書の言葉によってお話をしてまいりました。
本日は、教会の暦で言うと、受難週の金曜日、イエス様が十字架について、その命を捨てられた日です。イエス・キリストが十字架で命を捨てられたということは、私たちにとって決定的な意味を持っています。
イエス様は、十字架で死ぬことで、私たちが死ぬべき状態であることを引き受けてくださいました。そして、三日目に死からよみがえることによって、死を乗り越えて生きる命を獲得してくださったのです。
もちろん、イエス様の十字架が起こった後も、現在の私たちも、地上の生涯を終える時を迎えることには、変わりありません。けれども、イエス・キリストの十字架と復活によって、死という出来事は、乗り越えられてしまったのです。死は、もう終わりではありません。私たちを滅ぼす恐ろしい力でもありません。私たちを打ち砕く絶望でもありません。私たちは、人生がいつか終わってしまうことに怯える必要はありません。
むしろ、地上の人生を終える時にこそ、希望を確かにし、悲しみを慰められ、様々な心配から解放されることを期待できるのです。キリストの復活を、私たちの人生の希望とできれば幸いです。
聖書を読みます。「わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きることにもなると信じます。」(ローマ6:8)