4月14日(月) マルコ11章
「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書11章9節
主イエスの最後の一週間、受難週が始まります。主イエスは、エルサレムに入城された際に、二人の弟子に子ろばを連れてくるようにお命じになりました。そして、連れてこられた子ろばに、ご自分の服をかけ、お乗りになります。主イエスが通られる道では多くの人が自分の服と葉の付いた枝を道に敷きました。そこで、主イエスに従う人たちは、詩編の言葉である「どうか主よ、わたしたちに救いを。どうか主よ、わたしたちに栄えを」と叫びます(118編25節)。
主イエスは、「神に従い、勝利を与えられた者、高ぶることなく、ろばに乗って来る」お方です(ゼカ9章9節)。世の王は、都に入るとき、勇ましい軍馬に乗り、兵士に囲まれます。しかし、私たちの王イエスは、ゼカリヤの言葉のとおり、高ぶることのない、平和の象徴である子ろばに乗られました。そのように、神に従い勝利を与えられた平和の君として、熱狂する民衆の叫びの中、神の国の都エルサレムに入られるのです。
しかし、数日後、平和の君を迎えた熱狂は、「十字架につけろ」という叫びへと変わります。主は、この叫びを発してしまう人の罪の贖いのために十字架の上で死なれます。この主の犠牲によって、神と人との間に本物の平和がもたらされるためです。
【祈り】
神よ。主イエスの十字架の贖いによってもたらされた本当の平和が、多くの人に届きますように。