長田 詠喜(新所沢教会牧師)
メッセージ:人の限界を自覚する
おはようございます。ご機嫌いかがでしょうか。新所沢教会の牧師、長田です。
今週は、キリスト教の信仰に関連して、人間の命が限りあるものである、ということについてお話しさせていただきます。
今日も、こうやってラジオやインターネットを通して、聖書のお話をお伝えする事ができることは、本当にありがたい感謝なことです。技術の進歩によって、昔はできなかったことをたくさん実現してきました。遠く離れた人と話せるようになりましたし、病気を克服し、寿命を延ばしてきました。どんなことでも、知恵によって克服し、解決する事ができるのではないかと思うくらいです。
けれども、人間にはどうしようもない事があります。それは、人の命に限りがあるという事です。どんなに病気を治すことができても、私たちは、やがては人生を終えなければなりません。人は長らく、永遠に死なない命を探し続けていますが、それは、実現しておりませんし、おそらく、今後も実現できません。人間の力では、自分自身の命さえ、たとえ一秒でも延ばすことはできないのです。
人間は、自分の寿命を延ばす事ができない。この事実を認め、自身の無力さを認める。その時初めて、私たちは、自分が自力で生きているのではなく、生かされている命であることに気づくのです。生かされていることに感謝する。そこから、全てが始まるのです。
聖書をお読みします。「あなたがたは、『主の御心であれば、生き永らえて、あのことやこのことをしよう』と言うべきです。」(ヤコブ4:15)