4月13日(日) ルカ23章32-43節
そして、「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」と言った。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書23章42節
二人の犯罪人が、主イエスと一緒に十字架につけられました。まるで主イエスが犯罪人の親玉であるかのように、一人は右に、一人は左に。
祈祷会に集っておられた求道者の方に、「イエスさまの十字架の死は英雄の死ではなかったのですか?」と聞かれたことがあります。決して主イエスは英雄として死なれたのではありません。十字架につけられたイエスを議員たちは嘲笑い、兵士たちは侮辱したと記されます。一緒に十字架につけられた犯罪人の一人も、主イエスをののしって言いました。「自分自身と我々を救ってみろ」。
自分を十字架につけた群衆の姿を見、多くのあざけりと侮辱の声を聞いた主イエスの願いが祈りとなって記されます。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」。まさに、そのためにこそ主イエスは十字架につけられたのです。彼らが赦され、父の御怒りが彼らに向かわないために、主イエスは十字架の上で父の怒りの杯を飲み干してくださいました。
わたしの罪が赦されるために、神の御子が代わりに死ななければなりませんでした。ただひれ伏し祈りましょう。「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」。
【祈り】
主よ、十字架こそが私たちにとって御国の入り口です。罪を悲しみ、救いを喜んで歩めますように。