山中恵一(東京恩寵教会協力牧師)
メッセージ:命の足跡
おはようございます。東京恩寵教会の山中です。
今から428年前の今日、太閤豊臣秀吉の命により、長崎で26名のキリスト者が磔にされました。彼らの多くは、京都・大阪で捕縛、そこで左耳たぶを落とされ、市中引き回しとなった後、厳しい真冬の寒さの中、後ろ手に縛られ、大阪から長崎まで、徒歩で移動させられました。
その中には十代の若者もいて、最年少は、12歳の少年でした。長崎に着くと、少年を不憫に思った役人が迫ってきました。「教えを棄てれば助けてやる。」少年はこう答えたそうです。「つかの間の命と永遠の命を取り替えることはできません。」(HP:日本カトリック教会の歴史/聖パウロ女子修道会参照)
イエス・キリストは、御自分のことを聖書でこのように紹介してくださっています。「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14:6)、「わたしを信じる者は、死んでも生きる。」(ヨハネ11:25)今の人生が終わっても、永遠に続く命が待っている。イエス・キリストの言葉には、永遠の命を与える力があります。それは、12歳の少年であっても、命をかけて信じることのできる言葉です。
「朝から重たい話だな」…そう思われたかもしれません。確かに、軽い話ではありません。しかし、こうも思うのです。人生は命をかけた道のり、その一日一日、一歩一歩に、命の重みが乗っかっている。道のりの長さは人によって違いますが、どの一日も、命の重みのある貴い一日です。
一日の始めに、イエス・キリストの言葉に触れて、あなたの今日の足取りが、永遠へと続く、重みある足跡となりますように。
聖書の言葉を心に収めて、この日曜日をお過ごしください。