山中恵一(東京恩寵教会協力牧師)
メッセージ:春が立つ
おはようございます。東京恩寵教会の山中です。
まだまだ寒い日が続きますが、暦上は今日が「立春」。「春」が「立つ」と書きます。厳しい寒さも峠を越えて、これから春に向かう、といった意味だそうです。冬の厳しさの中で、命の温もりに満ちた春が芽生えています。
聖書には、こんな言葉があります。「今や、恵みの時、今こそ、救いの日。」(2コリント6:2)「今」というのは、聖書の言葉が書かれた遥か昔の一瞬を指すものではありません。「ついに始まった!今、新しい時代が!」とでもいう言葉が、「今や!」という言葉です。
「今や!」、イエス・キリストによって、この世界にはまったく新しい時代が始まっています。それは、世界のすべてを導く全能の神様が、この私をかけがえのない存在として愛してくださる世界。そして、その愛を受け取った者たちもまた、神様をかけがえのない存在として愛する世界。神様と人とが愛し合う、まるで天国のような世界。それが、イエス・キリストによって始まった、まったく新しい世界です。
聖書をとおして、神さまは言われます。「あなたの世界に、生きる厳しさ、辛さは確かに残っている。けれども、その中で、永遠の命を感じ取ることのできる、まるで天国のような世界が確かに始まっている。この新しい世界で、私と共に生きよう!今や、恵みの時、今こそ、救いの日なのだから!」
寒さの中で、立ち上がる春をおぼえるこの日。あなたの一日が、厳しさの中にも確かに存在する、神様の愛を感じ取れる、そんな一日となりますように。