小堀尚美(花小金井教会信徒説教者)
メッセージ: 待ち望む祈り
おはようございます。日本キリスト改革派花小金井教会の小堀尚美です。
いかがお過ごしですか。早いもので、クリスマスまで10日となりました。今年は、12月1日から「アドベント」(待降節)を迎えています。
待降節は、イエス・キリストのご降誕、お誕生を待ち望む期間で、クリスマス前の4週間です。待つこと、待ち望むことについて考え、体験する季節でもあります。便利でスピーディな時代に、ちょっとレトロな感じもしますが、そのような時代だからこそ、「待ち望む」経験は、貴重ではないでしょうか。
ある人がこう祈りました。「神様、私はせっかちで、よく失敗します。どうか私に、早く忍耐力をお与え下さい。」忍耐力が早く欲しい、という祈り。矛盾していますが、私達の心の在り方を表しているようにも思います。
新約聖書のガラテヤの信徒への手紙5章22節に、「霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です。」とあります。「こんな人になりたいなあ」と憧れる性質が、9つも並んでいます。これらは「霊の結ぶ実」ですから、実るのに、やはり時間がかかりますね。芽が出て、茎が伸び、花が咲き、ようやく実が成るように、神様の御手の中で、長い時間かけて、形作られていく性質です。
慌ただしい年の瀬ですが、少しだけ立ち止まり、「神様、今日も私を見守り、育ててくださいますように」と、お祈りしてみませんか。神様の祝福が、あなたの上にありますように。