小峯明(船橋高根教会牧師)
メッセージ: 悪霊に苦しむ人を救うイエス様
いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
弟子たちは、嵐を静めるイエス様の力を目の当たりにして、自然をも支配されるイエス様の力に驚きました。嵐は治まり、イエス様と弟子たちは、湖の反対側の異邦人、つまり外国人の地域に上陸しました。
するとそこに、悪霊に取りつかれて苦しむ人がやって来ました。それは本人の意志ではなく、悪霊がイエス様を恐れて、滅ぼさないでほしいと願ってのことでした。本人は、自分では悪霊をどうすることもできず、長年支配され、人の住まない墓場で孤独の内に苦しんでいました。悪霊のために、自ら助けを求めることもできない状態にありました。
イエス様がユダヤ人の地域から、嵐の湖を越えて来られたのは、この苦しむ人を助けるためでした。悪霊は、この人にたくさん取りついていました。たくさんの悪霊が取りつきやすかったのかも知れません。何かの誘惑のために、悪霊の好むものに心を向けて、引きずり込まれてしまったのかも知れません。
イエス様は、その人を救うために、悪霊を追放されました。悪霊が豚の中に入ることを願ったので、イエス様はそれを許したところ、豚は、悪霊もろとも、湖になだれ込んで死んでしまいました。町の人々が来ると、イエス様に助けてもらった人が、正気で座っているのを見て、恐ろしくなりました。町の人々からも怖がられていたこの人が、正気になって救われましたが、人々は、イエス様の力を恐れて、出て行って欲しいと願いました。
助けて貰った人は、イエス様のお供をしたいと願いましたが、イエス様は彼に、自分の家に帰って、神様の助けを話して聞かせなさい、と命じました。彼は外国人でしたから、まだイエス様と共にユダヤ人のもとに行くことはできません。自分の町で、イエス様を証しして、町中に伝えました(ルカ8:26-39参照)。
イエス様は、滅びるばかりに苦しむ者を、誰でも助けに来てくださる方です。