あさのことば

聖書とサステナビリティ

放送日
2024年9月2日(月)
お話し
山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 聖書とサステナビリティ

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 最近、「サステナビリティ」と言う言葉をよく耳にします。日本語では、「持続可能性」と翻訳されています。聖書とサステナビリティの問題は、あまり関係ないように思われるかもしれません。しかし、聖書の言葉には、サステナビリティについて考えさせられる言葉がいくつも出てきます。

 例えば、レビ記の25章には、「安息年」についての教えがあります。7年に一度、土地を休ませて、持続可能な土地の利用を促す掟です。さらにそれを7回繰り返した翌年の50年目は、「ヨベルの年」と呼ばれて、貧しさのゆえに売った土地が返却され、貧しさのゆえに身売りした者たちが解放される定めになっています。こうして一度リセットされることで、誰もがやり直す機会を得る制度です。

 もっとも、それが本当に実行されたのか、疑問視する人もいます。自分のことしか考えない人間が、素直に神の掟に従うとは思えません。貪欲が支配するのではなく、満足を知る心こそが、持続可能な社会を造り上げていくのではないでしょうか。

 きょうのみ言葉「わたしは、自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えたのです。…わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。」フィリピの信徒への手紙4章11節13節

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