東北あさのことば

罪びとを招くイエス

放送日
2024年7月6日(土)
お話し
今井献(仙台カナン教会牧師)

今井献(仙台カナン教会牧師)

メッセージ: 罪びとを招くイエス

 おはようございます。仙台カナン教会の今井献です。

 マルコ福音書2章13節以下に、イエスがレビという徴税人を弟子にする場面が描かれています。この時代、徴税人は罪人の中の罪人であって、神様に救われるはずがないと考えられていましたから、驚くべきことでした。ただし、救い主であるイエスにとっては、当然のことです。なぜなら、罪を赦す権威を持つからこそ救い主であるからです(マルコ2:10参照)。

 聖書には、「わたしに従いなさい」(マルコ2:14)と語ったことしか書かれていませんが、実際には、罪の赦しと救いがあるぞ、というようなやり取りがあったのではないでしょうか。皆様もレビになったつもりで、どんなやり取りならイエスに従っていけるか、想像してみてください。

 レビは、救われた喜びを仲間に教えたくて、「徴税人や罪人」(マルコ2:15)を自宅に招いて宴会をひらきました。ところが、ドンチャン騒ぎをしている宴会を見たお偉いさんたちは眉をひそめ、イエスの弟子たちに、「どうして彼は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」(マルコ2:16)と詰め寄りました。

 どうも弟子たちにはちゃんと答えられなかったようです。それでイエス自身が、「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」(マルコ2:17)と答えています。

 罪びとを招いて救う、このことの意味は、罪人にしかわかりません。ここにキリストの福音の分かりやすさと、分かり難さがあります。

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