リジョイス聖書日課

テトス1章 信頼すべき言葉をしっかり守る

聖書日課
2023年10月11日(水)

テトス1章 信頼すべき言葉をしっかり守る

  

そうでないと、健全な教えに従って勧めたり、反対者の主張を論破したりすることもできないでしょう。(テトス1:9)

 この手紙は、パウロから教会の若い指導者テトスへの手紙です。テトスはクレタ島で、町ごとに長老たちを立てる務めを果たしています。パウロは、長老がどのような人であるべきかをテトスに書き送ります。「そうでないと」、健全な教えに従って勧めたり、反対者の主張を論破することが十分にできないからです。

 「健全な教えに従って勧める」とは、主イエスが教え、使徒たちが伝えた教えを、健全に保つということです。教会には、しばしば健全ではない教えが入り込みます。この手紙が書かれた当時もそうでしたし、その後の教会の歴史の中でも繰り返し起こってきました。現代も同じです。

 現代は、「反対者の主張を論破する」ことがはばかられる風潮があると言えるかもしれません。わたしも、「言えます」でも「言えるでしょう」でもなく、「言えるかもしれません」という言葉を選んでしまいました。

 断定を避ける。いろいろな意見があることを尊重する。相手の主張を論破するのではなく、共感して受け入れる。現代では、こういったことが求められます。これらは大切なことです。しかし、論破すべき反対者の主張を、そのままにしてよいのではありません。信頼すべき言葉をしっかり守る者でありましょう。

 【祈り】 さまざまな反対者の主張に出会っても、主よ、あなたの憐れみに信頼し、あなたの言葉に生かされますように。

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