石原知弘（東京恩寵教会牧師）
メッセージ： 聖霊に導かれる
おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。
キリスト教では、父なる神とともに、イエス・キリストも神の御子として神ご自身であると信じています。
「唯一の神さまなのに父と子がいるの？」と思われるかもしれませんが、実は聖書はさらに、聖霊という神もおられると教えています。神は、「父、子、聖霊」で唯一の神という不思議な方であり、教会は、これを三位一体と呼んでいます。聖霊は、私たちに働きかけ、信じる心を与え、信仰生活を導いてくださる神です。ですから、聖霊なる神に信頼して歩んでいけばよいのですが、ときにこの聖霊は、不思議な働き方をされます。
私が繰り返し読む好きな聖書の箇所に、使徒パウロが、「アジア州で御言葉を語ることを聖霊から禁じられた」（使徒16:6）という話があります。どうして神の言葉を語ろうとしているのに聖霊が邪魔をするのだろう、と思うところですが、それは、パウロを別の場所へと行かせるために、そこではあえて、聖霊なる神が行く手を阻んだということでした。
私たちの思いや計画をはるかに越えた神のご計画があり、その計画の中で私たちを導くために、聖霊なる神は働いておられるのです。実際、クリスチャンになっても、思い通りにはいかないなと思うことがあります。しかし、それは、神の計画が実現するための聖霊の働きかもしれません。おかれた状況に一喜一憂することなく、聖霊の導きをしっかりと感じ取りながら歩んでいきましょう。