あさのことば

非難の中の福音 2.人の目、神の目

放送日
2022年10月3日(月)
お話し
野島邦夫(東京教会牧師)

野島邦夫(東京教会牧師)

メッセージ: 非難の中の福音 2.人の目、神の目

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会牧師の野島邦夫です。
 イエス様と聞けば、私たちはすぐに、「愛に富んだ優しいお方」というイメージを持ちます。この方が、時に、非常に厳しい非難の言葉を口にされます。マタイによる福音書第23章が、その代表例です。今回のシリーズでは、この章から幾つかの言葉を選び出して、イエス様の非難の意図を学んでいます。

 ここでの批判は、律法学者たちとファリサイ派の人々に向けられます。彼らは旧約聖書の専門家で、研究と実践に熱心だと、人々は自分より上に見ていました。ところが、イエス様は言われます。教える態度にしろ敬虔な生活にしろ、「すべて人に見せるためだ」と。5節。

 彼らにとって大事なのは、神の目・神の評価でなく、人の目・人の評価だったようです。確かに、「聖句の入った小箱を大きく目立つようにして」5節、「すごい、偉い、敬虔だ」と言われるのはいい気持ちだったろう、と想像できます。これが、この章で繰り返される「偽善」ということです。心は神に向いていないのに、人々の歓心を買おうと敬虔なふりをする。

 私たちへのイエス様の質問。本当に大切なものは、人からの評価か、神からの評価か。善い人だと周りから称賛されるのは嬉しいことですが、私はお前を愛する、と神から言われるのは、比較にならない程嬉しいことです。この神の愛を示すために、イエス様は来られました。

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