あさのことば

天の国という高価な真珠

放送日
2022年6月14日(火)
お話し
尾崎純(光が丘キリスト教会教会牧師)

尾崎純(光が丘キリスト教会教会牧師)

メッセージ: 天の国という高価な真珠

 いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
 マタイによる福音書の13章45節からのところで、天の国が、高価な真珠にたとえられています。商人が良い真珠を探していて、一つの高価な真珠を見つけました。天の国は、それを探している中で見出される場合があるのです。

 商人は、持ち物を全部売って、その真珠を買いました。全てを捨てて、代わりに高価な真珠を手に入れたのです。そんなことは自分にはできないと思うかもしれません。しかし、この人の財産は減ったのでしょうか。今までに持っていたすべてよりも、この真珠に値打ちがあると知ったから、この人は、自分からすべてを捨てて、真珠を買ったのです。

 ただ、今日のたとえ話にはおかしなところがあります。商人は、真珠を買うと、それをもっと高い値段で他の人に売るのです。商人は、真珠を自分の手元にずっと置いておくわけではありません。だとしたら、天の国という高価な真珠は、いずれ、この人のものではなくなってしまうということになります。

 考えてみると、天の国という高価な真珠が私たちに与えられるために、キリストは、何をしてくださったでしょうか。命を投げ出してくださったのです。つまり、真珠の値段は、神の子の命の値段です。私たちに払えるはずはないのです。ではどうして、キリストはこんな話をしたのでしょうか。キリストは、ご自分の命を、私たちのために、もうすっかり売り払ってくださったからです。

新着番組

  1. 詩編89編 主の愛と真実を固く信じて嘆き訴える

  2. 土用の丑の日と魂の栄養

  3. エゼキエル8章 罪の悲惨さに対する神の怒り

  4. 剣を鞘に納めなさい~「アウシュヴィッツ生還者からあなたへ」より~

  5. ヤムおんちゃんの言葉「人間、得手不得手があって当たり前」