坂本紀夫(北中山教会牧師)
メッセージ: 神が選んだしもべ
いかがお過ごしですか。北中山教会の坂本です。
神様がこの世界に送ってくださった救い主イエス様は「傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない」お方と記されています(マタイ12:20参照)。
水辺に育つ「葦」は、柔軟性があって、倒れても再び起き上がる力を持っているのですが、傷んでしまえば使い物にならないので処分されます。「くすぶる灯心」も、匂いや煙が立ち込めるばかりでは、捨てられても当然でしょう。役に立たないものは切り捨てられる、これが競争原理の支配する世界ではないでしょうか。
しかし、イエス様はそうはなさらないのです。むしろ、弱い者も軽んじることなく理解を持って支えてくださいます。また、消えかけたともし火も消すことなく、明るい炎として輝かせてくださるのです。それは、傷つき、弱り、自分の力ではもうどうにもならない私たちを、大切に守り、立ち上がらせてくださるということです。
このお方は、私たちの罪の罰を身代わりに受けてくださり十字架にかかって死んでくださいました。ご自分の命を賭けて、傷つき消え入りそうな弱い私たちを憐れんでくださったのです。私たちが希望を託すことのできるのは、神が選んだしもべイエス・キリスト以外には無いのです。