野島邦夫(東京教会牧師)
メッセージ: コロナ禍の中の信仰 1危機
いかがお過ごしでしょうか。東京教会の野島邦夫です。
1年半前までは、マスクをつけて銀行に入りますと一寸怪しまれました。今はそのようなことはありません。これは小さな例ですが、去年初めからのコロナ禍によって私たちの生活全体の在り方が大きく変えられました。
教会関係でもそうです。何といっても教会堂での礼拝を以前のように行うことがほぼできなくなったことが大きいです。ほとんどの教会で「オンライン礼拝」が導入されました。最近は以前の「対面礼拝」に戻りつつありますが、マスク着用、前後左右一席空け、窓の開放、出入りの際のアルコール消毒など、多くの条件が付けられています。このような変化を強いられた教会とそれを取り巻く社会の中で、クリスチャンはコロナ禍について何を考え、どうすべきでしょうか。
このコロナウイルスもやがて制圧されるに違いありません。その時まで忍耐して、制圧後には、このことは忘れ去って、また元の信仰生活、教会生活に戻る。そのようなことが可能でしょうか、それでいいのでしょうか、今渦中で考えるべきことがないでしょうか。
私は今が一つの、信仰と教会の危機の時だと思います。今回のシリーズでは、いま見逃してはならない幾つかのことを、信仰的に考えます。そして今の危機を教会が一層堅固になる機会にしたいと考えます。