あさのことば

時を見分ける

放送日
2021年5月7日(金)
お話し
中山仰(田無教会牧師)

中山仰(田無教会牧師)

メッセージ: 時を見分ける

 おはようございます。田無教会牧師、中山仰です。
 私たちはよく、夕焼けだと明日は晴れだとか、朝曇りだと傘を持って行った方が良いという話をしますね。聖書にも、雲が西に出ると「にわか雨になる」とか、南風が吹いてくると「暑くなる」と、似たようなことわざがあります。

 あるとき「このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、どうして今の時を見分けることを知らないのか。」(ルカ12:56)とイエスさまは言われました。このたびの新型コロナウイルスの蔓延で、私たちは人間の限界を思い知らされたのではないでしょうか。お金があってもマスクが手に入らない状態も起きました。地位や名誉や財産があってもまったく通用しない状況に陥ったのです。

 このウイルスに感染して死ぬことから免れたとしても、やがて私たちはいつか死ななければなりません。誰しもが必ず一度死ぬということを知っていながら、命について真剣に考えようとしない自分を知っています。ある時「永遠の命を受け継ぐ」ためには何をしたらよいのかとイエスさまのもとへ質問に来た律法の専門家がいました。彼は、全力で神を愛することと隣人を愛することと答えます。するとイエスさまは、それを実行しなさいと勧めます。(ルカ10:25-28参照)

 このように知っていることと、それを行うこととは大きな隔たりがあるようです。イエスさまは、私たち人間が決して死んではいけないという思いから命令されています。この命の言葉を教会で聞きませんか。

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