あさのことば

福音

放送日
2016年9月9日(金)
お話し
川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 福音

 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
 新約聖書の最初の方は、福音書という部分になっています。この「福音」というのは、喜びの知らせという意味の言葉です。もともとは、古代ギリシヤ世界などの、伝令にかかわることでした。たとえば、戦争に勝った時、伝令が戦場から自分の国に先に帰って報告をします。そうして「わが軍が勝利した。」と伝えるわけです。そういう喜びの知らせのことを「福音」と言ったのです。
 あるいは「わが国に新しい王が即位した」、それを正式な使者が町中に伝えるのです。その喜びの知らせのことを「福音」と言ったのです。

 聖書ではその言葉を用いているのです。つまり聖書の教えは、本当にあなたにとってよい知らせ、幸いの知らせ、喜びの知らせです、ということなのです。何か厳しい戒律とか掟とか、そういうことが記されているのではありません。その内容は、具体的には、イエス・キリストのことになります。イエス・キリストがどういうお方なのか、何をしてくださったのか、しかも私たちにも何をしてくださっているのか、ということです。

 私は教会で、若者やキリスト教に興味を持って来られた方によく言うのです。聖書を読んだりキリスト教のことを学んだりして、それで苦しくなる、辛くなるとしたら、それはどこかに誤解があるのではないかと思う、と。

 もちろん、キリスト教の歩みは様々な重荷や労苦もあります。いつも順風満帆というわけにはいかないでしょう。それでもやはり、基本的には良い知らせ、喜びの知らせ、福音なのです。
 あなたもこの福音を受け入れることができ、喜びへと導かれるようにお祈りいたします。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)

新着番組

  1. 詩編89編 主の愛と真実を固く信じて嘆き訴える

  2. 土用の丑の日と魂の栄養

  3. エゼキエル8章 罪の悲惨さに対する神の怒り

  4. 剣を鞘に納めなさい~「アウシュヴィッツ生還者からあなたへ」より~

  5. ヤムおんちゃんの言葉「人間、得手不得手があって当たり前」