あさのことば

教会と国家

放送日
2015年3月26日(木)
お話し
野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: 教会と国家

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
 今週は、二十世紀の最も重要なプロテスタント教会の信仰告白、ドイツで作られたバルメン宣言を学んでいます。信仰告白とは、神に対する教会の信仰の誓いを文書化したもので、代表例が使徒信条です。信仰告白は神への誓いですが、同時に教会への誓い、更に社会と世界に向けての誓いです。

 今日は第五条です。要約すれば「国家と教会はそれぞれ自分の使命を持つので、教会は国家の働きを担ってはならないし、国家は教会の働きに干渉してはならない」です。
 当時のドイツで、プロテスタント教会はナチ政権の干渉に対して適切に対応できないでいました。この条文はバルメン宣言全六条の中で最も強力な抵抗の武器になりました。それによれば、国家は社会的な正義と平和の保持という神の御旨を実行すべき制度、しかし人間の制度です。従って、国家がこれを破ったり、教会に干渉する時、教会が異議申し立てをするのは正当な権利、ということになります。

 この条文は現代日本の私たちにとっても重要だと、社会的関心がある方は気付かれるでしょう。確かにそうです。「教会と国家」は、今も問題ですから。更にこれと結び付いた「信仰・良心・内面の自由」はどの時代でも守られるべきですから。このことは、キリストの光によって初めてはっきりわかる、ということが大事です。

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