櫻井良一(東川口教会牧師)
メッセージ: 神様から必要とされている
ご機嫌いかがですか。東川口教会の櫻井です。
一人のお金持ちがおりました。彼の家は代々続く旧家で、たくさんの山林を持ち、家にはたくさんの使用人が働いています。ところが彼は全然幸せでなかったのです。なぜなら、この家の使用人たちは彼が何か仕事を見つけて働きだそうとすると、すぐにやって来ては、「若旦那はそんなことをされなくても結構です。私たちがしますから、向こうで休んでいてください」とその仕事を取り上げてしまうのです。
結局、彼は「自分はこの家では必要とされていないのだ」と考え、昼間からお酒を飲み、とうとうアルコール中毒になってしまったのです。どんなに財産を持っていて、たくさんの使用人に仕えられていたとしても、それだけでは幸せになれないのです。
イエス・キリストの福音をたくさんの人に伝えたパウロと言う人物は、その働きのためにいろいろな困難や苦しみに出会いました。しかし、彼はキリストのために苦しむことは自分の喜びだと語っています。なぜなら、彼はキリストのために苦しむことができると言うことは、キリストが自分を必要とされている証拠だと考えたからです。パウロは財産もたくさんの使用人も持ってはいませんでした。しかし、神様によって幸せな生涯を送ることができた人だと言えるようです。
聖書の言葉
「今やわたしは、あなたがたのために苦しむことを喜びとし、キリストの体である教会のために、キリストの苦しみの欠けたところを身をもって満たしています」コロサイの信徒への手紙1章24節。
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