リジョイス聖書日課

士師10章 イスラエルを愛しておられる神

放送日
2025年6月1日(月)
お話し
禰津省一(熊本伝道所代理宣教教師)

6月2日(月) 士師10章

彼らが異国の神々を自分たちの中から一掃し、主に仕えるようになり、主はイスラエルの苦しみを見るにしのびなくなった。

日本聖書協会『聖書 新共同訳』士師記 10章16節

ギデオンの子アビメレクの死後、トラとヤイルが士師として立てられ、裁きを行いました。そのヤイルの死後、人びとは再び悪を行うようになりました。主なる神を捨て去り、バアルやアシュトレトといったカナンの神々に心を向け、礼拝するようになったのです。神は怒りに燃え、ペリシテ人とアンモン人にイスラエルを売り渡されます。ヨルダン川東岸の民がまず打ちのめされ、敵はさらにヨルダン川を渡ってユダ、ベニヤミン、エフライムを攻撃します。

 苦難の中でイスラエルは悔い改め、助けを求めます。「わたしたちはあなたに罪を犯しました」。

 神は言われます。これまで幾度、わたしの前に悔い改めたのか。わたしが救うたびに、あなたたちは異教の神々にたちまち心を向けたではないか。もうわたしは救わない、と。民は再び主に叫びます。「今日、わたしたちを救い出してください」(15節)。

 彼らが異国の神々を一掃したとき、主は彼らを心に留められました。「主はイスラエルの苦しみを見るにしのびなくなった」とあります(16節、聖書協会2006年訂正)。神は悪を憎み、正しい裁きを行う方です。しかし、民が悔い改めたと見れば憐れみに胸を焼かれ、愛で応えてくださるお方です。こうして神は、士師としてエフタを立ててくださいました。

 【祈り】

 神様、あなたは罪人の悔い改めを喜んでくださいます。感謝します。