カナンの女の立派な信仰 | マタイによる福音書 15章

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マタイによる福音書 15章

そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの信仰は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 15章28節

カナンの女の立派な信仰

主イエスは、弟子たちと一緒にティルスとシドンの地方へ行きました。すると、カナンの女が来て叫びました。「主よ、ダビデの子よ、わたしを憐れんでください。娘が悪霊にひどく苦しめられています」。しかし、主イエスは何もお答えになりません。弟子たちは、うるさくてかなわないと思ったのでしょう。主イエスに、「この女を追い払ってください」と頼みます。すると、主イエスは、こう言われました。「わたしは、イスラエルの家の失われた羊のところにしか遣わされていない」。主イエスの福音宣教の対象は、第一に約束の民であるイスラエルであったのです。

しかし、カナンの女は、主イエスの前にひれ伏して、「主よ、どうかお助けください」と願います。主イエスは、「子供たちのパンを取って小犬にやってはいけない」とお答えになります。ここでの「子供たち」はイスラエルの民を、「小犬」はカナンの女に代表される異邦人を指しています。ここまで言われれば諦めそうなものですが、カナンの女は言います。「主よ、ごもっともです。しかし、小犬も主人の食卓から落ちるパン屑はいただくのです」。カナンの女は、自分が小犬であることを認めたうえで、主の恵みは、食卓からこぼれ落ちるほど豊かであると言い表したのです。

【祈り】

主イエス・キリストよ。あなたの恵みは、食卓からこぼれ落ちるほど豊かであることを私たちも信じます。

村田 寿和(羽生栄光教会)