ヤコブの神はわたしたちの砦 | 詩編 46編

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詩編 46編

「力を捨てよ、知れ
わたしは神。
国々にあがめられ、この地であがめられる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 46編11節

ヤコブの神はわたしたちの砦

宗教改革者マルティン・ルターが作詞作曲した讃美歌267番は、「神はわがやぐら、わがつよき盾」という、力強い神への賛美告白から始まります。ルターは、命がけの教会改革の苦闘の中、きょうの御言葉である詩編46編によってこの讃美歌をつくったと言われます。

エルサレムの神殿でこの詩編46編を歌った神の民イスラエルもまた、戦いの中にありました。戦いに勝利をもたらす最後の鍵は何でしょうか。それは人間の知恵や策略、軍隊の強大さではありません。神に依り頼み、絶えず神に立ち帰る信仰こそが私たちの真の拠り所なのです。

3、4節の「山々が揺ら」ぎ「海の水が騒」ぐという天変地異の描写は、神の民に戦いを挑む敵の高ぶりを表します。それにもかかわらず神の都エルサレムに流れる命の川は決して絶えることがなく、人びとは守られるのです。

新共同訳聖書は、11節を「力を捨てよ」と大胆に意訳しました。元のヘブライ語は「やめる、捨てる、静まる」という動詞の命令形です。新しい翻訳の聖書協会共同訳は「静まれ」という伝統的な訳に戻しています。

「汝等しづまりて我の神たるをしれ」(文語訳)という御言葉は、混乱、不安に心騒がせる多くの信仰者に励ましを与えてきました。

【祈り】

明けない夜はなく、あなたは必ず助けてくださることを信じます。

禰津 省一(熊本伝道所)