キリストの恵みを見た教会の誓い | 使徒言行録 11章

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使徒言行録 11章

バルナバはそこに到着すると、神の恵みが与えられた有様を見て喜び、そして、固い決意をもって主から離れることのないようにと、皆に勧めた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 11章23節

キリストの恵みを見た教会の誓い

異邦人の救いを見たペトロでしたが、エルサレムの教会では、それを見ていない人たちに、どうして彼が異邦人と律法で禁止されている食事をしたのかを説明しなければなりませんでした。ペトロは、不思議な幻を見たことを中心に、一連の出来事すべてが神の恵みの業であったことを真剣に訴えます。ペトロの報告を聞いて人びとは静まります。そして、神は異邦人をも悔い改めさせ、命を与えてくださったことを喜び、神をほめたたえたのでした。

一方、アンティオキアに派遣されたバルナバは、そこで神の恵みが与えられた有様を見て喜び、固い決意をもって主から離れることのないように、皆に勧めました。罪人が救われて洗礼を受け、教会の一員とされるとき、そこで求められることは、主から離れないことです。

「固い決意」の言葉が「臨在のパン」(レビ24章5節)を意味するように、決意は神の御前に献げられるものです。主イエスの制定された二つの礼典、洗礼と聖餐において、私たちは命のパンであるキリストの臨在において、一つの固い誓約を新たにします。割礼を受けていた人たちも、主のもとに来るとき、この一つの固い誓いを共にします。ここに神の栄光を現す教会の誓いがあります。

【祈り】

主よ、恵みの契約のしるしとして与えられている礼典を御心に適って正しく用いることができますように。

宮武 輝彦(男山教会)