使徒言行録 9章
ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 9章3節
迫害していたイエスからの絶対的な召命
宮武 輝彦(男山教会)
ところが、サウロが旅をしてダマスコに近づいたとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 使徒言行録 9章3節
宮武 輝彦(男山教会)
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サウロの回心は、聖霊降臨の日におけるエルサレムの人びとや、サマリヤや各地の人びとの回心とそのあり方が随分異なります。それは、栄光の座におられる主イエスご自身からの光に照らされるなかで、直接、その声を聞いた点においてです。この場面は、ステファノがその生涯の終わりに、天を見つめ、キリストの栄光を証ししながら、その生涯を閉じたのに対して、サウロは、ここから、新しく福音宣教者としての生涯が始まったことが証しされるものです。
サウロ自身、ステファノを人びとが襲撃している間、証人たちの着物が自分の足もとに置かれたのを見ています(7章58節)。また、最高法院による殺害に賛成していました(8章1節)。サウロ自身、主イエス・キリストとその道に従う者たちを公然と殺害するからには、その理由と確信があったことは間違いないことです。とすれば、サウロはすでに使徒たちの証を通して、十字架にかけられた「ナザレの人イエス」のことを聞き、その人の復活も、神が約束された救い主であることも、絶対にあり得ないと確信していたということです。
しかし、そのサウロに主イエスはご自身の光とその声をもって臨まれ、絶対的な招きをもって、主の使徒の一人に加えてくださるのです。
【祈り】
主よ、私たちの救いは、あなたのものです。いつもあなたの召しに応えて生きる者とならせてください