最後にして最大のしるし | ヨハネによる福音書 11章

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ヨハネによる福音書 11章

こう言ってから、「ラザロ、出て来なさい」と大声で叫ばれた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 11章43節

最後にして最大のしるし

主イエスは、この福音書で七つのしるしを行われました。そのクライマックスがこのラザロの復活です。このしるしは、最後の七つ目のしるしであり、また最大のしるしです。

ラザロが重い病気にかかっていることが、その姉妹であるマルタとマリアによって主イエスに伝えられ、主イエスはラザロのところに行かれます。しかし、彼はすでに死に、墓に葬られて4日もたっていました。主イエスは人びとの悲しみを受け止められ「心に憤りを覚え」られ、「涙を流され」ます。ラザロが葬られている墓に来られ、そこで父なる神に祈りをささげられます。そして、「ラザロ、出て来なさい」と大声で叫ばれます。

このときの主イエスの大声をある人は「神の愛の大声」と呼んでいます。私たちを支配し、恐れと不安に陥れ、絶望させようとする死の力への激しい憤りがこの大声です。その声によってラザロは生き返り、墓から出てきました。しかし、ヨハネ福音書はラザロが墓から出てきたと言うのではなく、「死んでいた人が」出てきたと言います。主イエスが来られて、死の力と戦うことによって、死んでいた人が復活し、新しい命を生き始めました。主イエスは、私たちを愛して同じようにしてくださいます。死の力に勝利される主をたたえます。

【祈り】

父なる神、あなたは愛なるお方です。そのことを主イエスにおいて示してくださったことを感謝します。

橋谷 英徳(関キリスト教会)