十字架の死を指し示す | ヨハネによる福音書 5章

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ヨハネによる福音書 5章

このために、ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとねらうようになった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 5章18節

十字架の死を指し示す

エルサレムに上られた主イエスは、ベトザタの池で38年もの間、病気のために横たわり続けていた人をいやされます。「起き上がり、床を担いで歩きなさい」と命じられると、この人は床を担いで歩きだしました。これが三つ目のしるしです。このしるしで大切なことは、いやしそのものだけではなく、その後のことです。

主がこの人をいやされたのは安息日でした。そのためにユダヤ人の指導者たちは、このことを問題にします。安息日に、床を担いで歩くことは、労働に当たり、律法違反だとみなして、このいやされた人を尋問します。この人は、もう一度、主イエスと出会った後、主イエスのことを指導者たちに話してしまいます。16節にはそのために「迫害」が始まったとあります。さらに主イエスは、安息日にいやしの業を行うことについてこう言われます。「わたしの父は今なお働いておられる。だから、わたしも働くのだ」と。続いて「このために、ユダヤ人たちは、ますますイエスを殺そうとねらうようになった」とあります。

イエスは罪を背負って十字架にかかって死なれる救い主です。そのことが見え始めています。この三つ目のしるしが行われたベトザタの池は「羊の門」の傍らにありました。羊の門は犠牲の羊が犠牲になるときに通っていく門なのです。

【祈り】

主の十字架の死によって罪の赦しの道が拓かれました。感謝します。

橋谷 英徳(関キリスト教会)