善を行う人とは神に属する人 | ヨハネの手紙三

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ヨハネの手紙三

愛する者よ、悪いことではなく、善いことを見倣ってください。善を行う者は神に属する人であり、悪を行う者は、神を見たことのない人です。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの手紙三 11節

善を行う人とは神に属する人

ヨハネは、ガイオという人物にこの手紙を書き送りました。ガイオがいる教会には、ディオトレフェスという非常に問題のある人物がいました。彼は、自分が教会の指導者となって主導権を握ろうとし、ガイオやヨハネのことを悪意に満ちた言葉でそしっていました。そして、恐らく自分の気にいらない兄弟姉妹を教会から追い出していました。このことから彼がとても傲慢な人物であることがわかります。もちろん、彼には、彼なりの正当な理由があるのかもしれませんが。ガイオは、この教会で起こった問題に心を痛めて、ヨハネに助けを求めたのだと思われます。

教会において大切なことは、そこに集められた者たちが謙遜であるということです。教会は、決して主導権争いの場ではありません。「善を行う人」とは、へりくだって人と接することができる人のことです。イエス・キリストは、まさにへりくだって、私のところまできてくださいました。ディオトレフェスには、へりくだる心が欠けていたように思います。

私たちもイエス・キリストを見倣って、謙遜な心で人に接したいと思います。自分の正当性を主張するのではなく、へりくだって人の言葉に耳を傾ける者でありたいと願います。

【祈り】

どうか謙遜な心をもって神と教会に仕えていくことができますように守り導いてください。

浅野 正紀(江古田教会)