これらの骨は生き返ることができるか | エゼキエル書 37章

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エゼキエル書 37章

「主なる神はこう言われる。霊よ、四方から吹き来れ。霊よ、これらの殺されたものの上に吹きつけよ。そうすれば彼らは生き返る。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エゼキエル書 37章9節

これらの骨は生き返ることができるか

主からエゼキエルに示された枯れた骨の幻は、エゼキエル書の中で最も有名な箇所と言われます。この幻に出る多くの骨は甚だしく枯れており、これらの骨はイスラエルの全家であり、希望の無い状況にあることが明らかにされます(11節)。エゼキエルがこの幻で見せられたのは、このような干からびた骨で満ちた絶望的な光景です。

しかし、このような状況から主が霊を吹き込まれると、骨はかたかたと音を立てて生き返ります。初めに塵に過ぎなかった人間が主からの命の息を吹き込まれて生きる者となった(創2章7節)こととも重なります。しかし、ここでは罪の悲惨の中で死んだに等しい人を生かす主の霊(息)の業が語られています。初めに人を創造された主は、人が罪の悲惨に陥ってからは、新しく創造するために力を働かせられるのです。

神の救いは、お前たちの墓を開きお前たちを墓から引き上げると言われるように(13節)、人を全く新たによみがえらせるものです。人は、この神を知って生きる者にされるのです。この神の救いは、やがて救い主キリストによって罪人が死からの復活に至ることをも示します。神の救いこそ、私たちを全く新たに造り変える絶望の中の唯一の希望です。

【祈り】

あなたは私たちに確かな希望を示してくださいました。それによって、私たちを新たなものとしてください。

宮﨑 契一(那覇伝道所)