主なる神の陰に隠れる | サムエル記下 22章

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サムエル記下 22章

主はわたしの岩、砦、逃れ場
わたしの神、大岩、避けどころ
わたしの盾、救いの角、砦の塔。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記下 22章2節~3節

主なる神の陰に隠れる

サウル王に追われ、ペリシテ人との戦いに明け暮れ、家庭の問題も抱え、自分自身の罪にもさいなまれたダビデ。波乱万丈と呼ぶにふさわしい人生です。もしかしたら、彼にはゆっくり息つく暇もなかったのではないでしょうか。

いつも自分の命を危機にさらしていたからでしょうか。主なる神を言い表す表現には、自分の身を隠す場所を意味する表現が多いのです。砦、逃れ場、避けどころ、砦の塔。

戦いの人らしく、「盾」という表現も出てきます。しかし、「剣」のような攻撃を仕掛ける武器は出てきません。これは、神が命を守る方だからかもしれません。「万軍の主」という戦いの神を言う表現もありますが、ダビデの言い表す神がもっぱら守りを示す表現の多いことは象徴的です。

信仰者の生活には、絶えざる戦いがあります。家族の中にあって、神を信じているのが自分だけという人もあります。いくら証の言葉を述べても届かないことがあります。罪へと誘う力も働きます。神を信じるが故の戦いです。

しかし、神が必ずあなたを支えてくださいます。何しろ、イエス・キリストが私たちの罪のために戦ってくださったからです。そして、罪に勝利を得てくださったからです。

【祈り】

主なる神様、あなたこそがわたしの砦です。どうか、わたしをお守りください。アーメン

後登 雅博(高蔵寺教会)