神の霊を注がれて王となり | サムエル記上 10章

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サムエル記上 10章

これらのしるしがあなたに降ったら、しようと思うことは何でもしなさい。神があなたと共におられるのです。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記上 10章7節

神の霊を注がれて王となり

イスラエルで最初の王として選出されたのはサウルでした。主は任命にあたり、サウルに油を注ぐようサムエルに命じられました(9章16節)。油が注がれたその日、サウルに主の霊が降ります。「神はサウルの心を新たにされ」ました(9節)。生まれながらの神を畏れぬ心のままで王となっては、他国の王のように人びとを圧迫するだけです。そこで主はサウルに霊を注ぎ、神を畏れ民を愛する心を持つよう導かれました。

サウルの心が神によって変えられたことは二つの出来事から伺えます。一つはくじによって王を選出する手続きの際、サウルが荷物の間に隠れていたことです(22節)。このサウルに「俺様こそが一番」とのおごりは見られません。もう一つはならず者から侮られてもサウルが仕返ししなかったことです(27節)。自分を嫌う者も含め、民全体のために働くことができるようにされたのです。

今日、主イエスを救い主と信じる者に聖霊が注がれます。神の国の進展という主からの務めを担うためです。主を王と認め御心に従うこと、人々に愛をもって仕えることが求められるこの務めを全うするには、聖霊により心を新たにされることが必要なのです。主の助けを祈り願いましょう。

【祈り】

聖霊によって、私の内に主を王と認め従う心、人々を愛する心を造り出してください。

吉田 崇(吉原富士見伝道所)