ふさぎ込まず主に注ぎ出し | サムエル記上 1章

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サムエル記上 1章

「わたしは深い悩みをもった女です。…ただ、主の御前に心からの願いを注ぎ出しておりました。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 サムエル記上 1章15節

ふさぎ込まず主に注ぎ出し

エルカナとその家族は、毎年シロの神殿に行き、主を礼拝していました。ハンナはその度にペニナから子どものないことを責められ、苦しみを一人抱えてふさぎ込んでいました(8節)。

しかしあるとき、ハンナは神殿に行って祈りました。心に抱えた多くの訴えや苦しみを主の御前にすべて注ぎ出しました(15、16節)。主に願い、関わっていただいてこそ道が開かれる。ハンナは子が与えられたら主にささげると誓いましたが、それは、子の一生涯を主に委ね、主に関わってもらおうと意図してのものでした(28節)。

ハンナから話を聞いた祭司エリは、「安心して帰りなさい」と言いました。これは「安心して行きなさい」とも訳せる言葉で、主が共におられるから安心せよという意味です。ハンナの信仰に主の導きを見てとったのです。ハンナの表情も変わりました(18節)。主による本当の安心を得ることができたからです。

ハンナには男の子が与えられ、その名をサムエル(その名は神)と名付けました。主に願い、主が与えてくださったという信仰に基づきます。サムエルは成長すると、主の器としてイスラエルを導いてゆくことになります。

【祈り】

主よ、苦しみ悩みの時にすべてをあなたの前に注ぎ出し、あなたに委ねる者とならせてください。

吉田 崇(吉原富士見伝道所)