主の民がどのように歩むのか | 出エジプト記 20-24章

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出エジプト記 20-24章

モーセは血を取り、民に振りかけて言った。「見よ、これは主がこれらの言葉に基づいてあなたたちと結ばれた契約の血である。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 出エジプト記 24章8節

主の民がどのように歩むのか

契約のための律法が与えられ、契約締結の儀式が実行されます。ファラオの奴隷ではなく、主の民とされたイスラエルが、どのように生き、どのような社会を形成すべきであるのかが律法に示されています。

まずは十戒によって大きな原則が示されます。前半の4つの戒めは神を愛すること、後半の6つの戒めは隣人を愛することに関わります。さらに20章の終わりから23章には「契約の書」と呼ばれる戒めが与えられています。そこでは具体的に、どういう場合にはどうするのかということが定められています。さまざまな犯罪や損害が起こったときの処罰や賠償の規準が示されたり、貧しい者たちを苦しめることが禁じられたり、偽りのない裁判が命じられたりします。主が求めるのは、公正と憐れみを重んじる共同体です。

このような戒めを与えられたイスラエルは、「わたしたちは主が語られたことをすべて行い、守ります」と誓いを立て、契約の血を振りかけられます。さらにイスラエルの代表者たちが山に登り、神を見て共に食事をします。この印象深い契約締結の儀式と食事は、主の晩餐の礼典が主イエスの血による契約の食事であることを示します。主の晩餐も私たちを主の民としての生き方に招きます。

【祈り】

主よ、キリストの契約に入れられた私たちも、あなたの求める共同体として歩めますように。

大西 良嗣(宝塚教会)