聖霊と火で脱穀されて | マタイによる福音書 3章1-12節

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マタイによる福音書 3章1-12節

「荒れ野で叫ぶ者の声がする。
『主の道を整え、
その道筋をまっすぐにせよ。』」

「悔い改めにふさわしい実を結べ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 3章3節、8節

聖霊と火で脱穀されて

ヨハネはこの箇所で私たちに「悔い改め」を促しています。御子を迎える準備として、「悔い改めにふさわしい実を結」ぶことが求められています(8節)。

しかしこの待降節に、悔い改めの実を結ぶにはどうしたら良いのでしょうか。12節の「麦の実とその殻」にそのヒントがあるようです。私たちの実、心は本当に柔らかく、傷つき易いものです。実が剥き出しのままでは危険ですのでこれを守る殻があるわけですが、では、皆さんにとって殻に当たる部分とは何でしょうか。プライドでしょうか、経験や技能でしょうか、或いは照れ隠しや虚栄、嘘の類でしょうか。実を鎧の如く堅く守るものがそれぞれあったと思います。しかしクリスマスに来られる方は、そういった殻を脱穀なさる。そして実だけを天の倉に入れてくださる方です。

救い主キリストの前に、そのような殻は必要ないのです。心から悔い改めて、主の御前に真心剥き出しとなって御子を迎える備えをすること。待降節のこのとき、これこそ私たちに求められていることです。

大木 信(西鎌倉教会)