神が結び合わせたもの | マルコによる福音書 10章2-12節

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マルコによる福音書 10章2-12節

「従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マルコによる福音書 10章9節

神が結び合わせたもの

ファリサイ派の人びとが主イエスを罠に陥れようとして、質問しました。当時の社会では離婚は一般的に認められていましたし、モーセも離婚を許容していました。夫婦の問題、家族の問題というのは、決して一言で割り切れるような簡単なものではありません。私たちの内には罪があるために、キリスト者であっても、もう、どうしようもなくなって離婚するケースもあります。

男と女の創造のいきさつを調べるなら、女は男のあばら骨から造られたとあります。しかし、男は女から生まれて来ます。つまり、女がいなければ男だって存在できません。このようにして神は、男と女を二人としてではなく、一体としてお造りになられました。一つの有機体であって、二人が結び合わされる時に初めて完全になります。

この男と女の創造は、そのまま主イエスと教会の関係になぞらえられます。「神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない」という主イエスの宣言は、実は福音であり、主ご自身が教会を決して捨てたりしないという決意表明として、私たちに響いてきます。

川栄 智章(せんげん台教会)