見上げてごらん夜の星を | エステル記 9-10章

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エステル記 9-10章

ユダヤ人が敵をなくして安らぎを得た日として、悩みが喜びに、嘆きが祭りに変わった月として、この月の両日を宴会と祝祭の日とし、贈り物を交換し、貧しい人に施しをすることとした。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エステル記 9章22節

見上げてごらん夜の星を

絶滅計画が実行される予定日のことでした。ユダヤ人たちはハマンの息子たちを中心とした敵を滅ぼします。危機は去り勝利が与えられました。この出来事を記念して、この日がプリムの祭りとしてユダヤ人の間で祝われるようになります。

この物語は私たちにどのようなメッセージを語っているのでしょうか。それは希望です。この世には闇の力が働いており、私たちはしばしば安らぎを失ってしまいます。途方に暮れ、悩み、嘆かずにもおれません。しかし、その時はやがて必ず終わります。神はおられ、この神の救いの計画こそが実現します。終わりの日には神がすべてのすべてとなられます。その日には「安らぎ」が与えられ、「悩みは喜びに」、「嘆きは祭りに」に変えられます。

エステルという名前には星という意味があります。夜空に輝く星です。「見上げてごらん、夜の星を…」という歌があります。星は夜道を歩く私たちにとって慰めであり励ましです。暗い夜にも上を見上げれば星が見えます。エステルの物語は苦難の日々にも希望がある、神がおられる。だから勇気を出して歩むようにと、慰め、励ましています。

橋谷 英徳(関キリスト教会)