神について隠さずに語ろう | ヨブ記 27章

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ヨブ記 27章

わたしがあなたたちに神の手の業を示し
全能者について隠さずに語ろう。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 27章11節

神について隠さずに語ろう

11節以下は、友人たちに対する、いわば、ヨブの伝道説教です。ヨブは、間違った神観に捕らわれている友人たちに対して、彼らがヨブを責めた言葉を用いて真理を語り、罪を自覚させ、悔い改めへと招きます。伝道者パウロの先駆者であるかのようです(1コリ9章19節以下)。

ヨブが信じて語った神、そして、今日の私たちが信じて語っている神は、確かに御自分の正義に基づいて裁きを行われるお方です。しかし同時に、御自分に逆らう者が悔い改めて立ち帰るのを忍耐して待っておられる、憐れみ豊かなお方です(2ペト3章9節)。

ところで、ヨブは、神に繰り返し問うても応えてくださらないので、深く悩み苦しんでいました。しかし、それでも、友人たちの魂のゆくえに配慮し、神について隠さずに語りました。それができたのは、ヨブが全能者である神に信頼を置いていたからです。

神を受け入れない人の頑なな心を柔らかくしてくださるのは全能の神です。このお方に信頼して、憐れみ豊かな神について隠さずに語り続けましょう。

長谷川 潤(四日市教会)