陰府にくだり | マタイによる福音書 27章62-66節

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マタイによる福音書 27章62-66節

ピラトは言った。「あなたたちには、番兵がいるはずだ。行って、しっかりと見張らせるがよい。」そこで、彼らは行って墓の石に封印をし、番兵をおいた。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 27章65節~66節

陰府にくだり

キリストの死と葬りに続き、使徒信条は「陰府にくだり」と告白します。「陰府」とは死者が行く世界のことです。ただちに「地獄」を意味するわけではありませんが、死が罪の結果である以上、陰府もまた暗い側面を持つものでした。

「陰府にくだり」は、苦しみの極みとしてのキリストの死の意味をあらためて告白するものです。主イエスの墓は、十字架刑を宣告したピラトの権力のもとで番兵たちによって見張られていました。主イエスの死はこの世の悪しき力によるものでした。しかし、それは私たちを罪とあらゆる苦しみから救い出してくださるためでした。

多くの人は「あの世」という言い方で死後の世界のことを考えます。地獄や無の世界を想像して恐怖におびえることもあります。しかし、大切なことは、そこに誰がおられるかです。「陰府に身を横たえようとも、見よ、あなたはそこにいます」(詩139編8節)。この約束をキリストが成就してくださいました。陰府にまでくだられたキリストは、私たちが死を迎えるときにも共にいて平安を与えてくださるのです。

石原 知弘(東京恩寵教会)