人間を照らす光 | ヨハネによる福音書 1章1-18節

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ヨハネによる福音書 1章1-18節

光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 1章5節

人間を照らす光

クリスマスは人間を照らす光の祭りです。

「光あれ」と言の力をもって、光をはじめ万物を創造された神が、ついに人間を照らす命の光として闇の中に輝き始めたからです。

確かに、暗闇の中で光が放たれたら、闇は一瞬で消し去られるはずです。ところが、闇はなお闇のまま存在しています。この闇とは、私たちひとり一人の心にあるものだからです。私たちは闇を抱えたままでよいのです。闇は光に勝てないからです。

私たちはもはや闇の中で死ぬことはありません。主イエス・キリストはこの闇の中で輝き、私たちは、命の光を見つめていればよいのです。

私たちの見るところ、光はろうそくの炎のようにどこか頼りなげです。しかし、誰も神の命を吹き消せません。暖かな命の光に照らされれば、その人の心が愛に燃やされます。こうして光はぽつりぽつりと世界中に灯されていきます。今宵、どれほど小さな燭火礼拝式でも、闇を抱えたあなたが集えば、あなたの街は教会によって照らされ、あなたが隣人となるために出て行けば、キリストがあなたを通して世を照らします。

相馬 伸郎(名古屋岩の上教会)