裁きが導く神賛美 | ヨハネの黙示録 16章

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ヨハネの黙示録 16章

そのとき、わたしは水をつかさどる天使がこう言うのを聞いた。
「今おられ、かつておられた聖なる方、
あなたは正しい方です。
このような裁きをしてくださったからです。…」
わたしはまた、祭壇がこう言うのを聞いた。
「然り、全能者である神、主よ、
あなたの裁きは真実で正しい。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネの黙示録 16章5節、7節

裁きが導く神賛美

キリストがヨハネに示された「すぐにも起こるはずのこと」(1章1節)は、ついに、神の怒りが地上に注がれる最後の時を迎えます。この時に至ってなお、「獣の像を礼拝する者たち」(16章2節)が悔い改めることを、憐れみ深い神は期待されます。しかし、次々と災いが起こっても、彼らは悔い改めるどころか、神を冒涜し続けます。

そのような中で、天使は、この裁きの神が永遠に存在される聖なる正しい方であると宣言します。また、信仰の「証しのために殺された人々の魂」(6章9節)も、天使の宣言に力強く賛同して祭壇から神を賛美します。

賛美が生まれるのは、神が愛と恵み、あるいは憐れみを示し、与えられるところだけではありません。神の怒りと裁きによっても、賛美は引き起こされるのです。旧約の歴史において、神の「真実で正しい」裁きが神の民にとって救いとなったように、キリスト者とその教会にとっても、神の怒りと裁きが、天の栄光を受けるのを妨げ束縛するものから解放します。

福音の真理から、何かを差し引き、取り去ることなく、大胆に宣べ伝えましょう。

小川 洋(高松教会)