今を大切に | マタイによる福音書 25章1-13節

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マタイによる福音書 25章1-13節

「ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 25章5節~7節

今を大切に

マタイでは、24章で神殿の崩壊が語られてから、弟子たちが「その日はいつか」を問います。それに答えていくつかのたとえ話が語られます。

今日の個所もその一つです。ここでは5人ずつ、賢いおとめたちと、愚かなおとめたちという結婚式の招待客が登場します。今でいうなら花嫁の友人たちです。結婚式の当日、花婿の到着が遅れてしまったために、友人たちは皆、眠り込んでいました。しかし、花婿が到着したとき、賢いおとめたちは油の備えをしていたためすぐに迎えに出ることができました。しかし、愚かなおとめたちは備えをしていなかったために花婿を迎えることができなかったのです。

ここで主イエスが問われているのは、肉体の眠りではなく、私たちの心の眠りです。いつ、神とお会いしてもよいように備えをしていることです。私たちにこの備えを与えるのが、信仰生活です。それは、特別、立派なことをして生きることではありません。自らの罪を認めて、それを悔い改めて、主イエス・キリストの十字架の贖いによって、罪赦されて生きることです。聖霊と御言葉に導かれて、イエス・キリストの福音に生きることです。

杉山 昌樹(上福岡教会)