ただ一つのこと | ゼカリヤ書 1章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ゼカリヤ書 1章

ダレイオスの第2年8月に、イドの孫でベレクヤの子である預言者ゼカリヤに主の言葉が臨んだ。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ゼカリヤ書 1章1節

ただ一つのこと

ゼカリヤ書は、民たちが、バビロン捕囚から解放されて、エルサレムに帰還した時に語られたものです。彼らは主の大いなる御業によってエルサレムに帰還することができました。

帰還した彼らはまず何をその生活の核にすべきだったのでしょう。この時彼らは、そのすべての生活をゼロからやり直すために、自らの生活や仕事をその核に据えて行きました。ゼロからのスタートですから仕方ありません。けれどもそれは、彼らがこの街の暮らしで核にすべきことではありませんでした。彼らがその街の暮らしで、どのような時にも中心にすべきこと、それは主の御前にひれ伏すことであり、御前に祈ることでした。彼らは、その全生活の真実の再建のためにも、何よりも主の御前にひれ伏し、祈ることを必要としていたのです。

しかし、彼らは日常生活に翻弄され、その無くてはならないただ一つのこと(ルカ10章42節)を過小評価しました。私たちにとって必要なこと、それは御前に膝を屈め、主を喜び楽しみとすることです。

山村 貴司(青葉台キリスト教会)