主の名によって、互いのために祈る | ヤコブの手紙 5章

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ヤコブの手紙 5章

苦しんでいる人は、祈りなさい。喜んでいる人は、賛美の歌をうたいなさい。…病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヤコブの手紙 5章13節~15節

主の名によって、互いのために祈る

ヤコブの手紙は5つの章に区分されていますが、実は12の主題によるキリスト者の生活訓だという主張があります。それによると13節から20節は最後の教えとなります。キリスト者の人生を総括的に4つの状態に区分し、手紙全体のまとめとしているように思われます。人生における苦しみの時、喜びの時、病の時、罪に迷う時それぞれにキリスト者たちがなすべきことを記しているのです。

苦しみの時、逆境の時にはまず祈ることが勧められます。神が救い出してくださることに希望をもって祈ります。喜びの時、順境の時には、これを当然のこととは思わず、何よりも神の恵みとして感謝します。賛美の歌を歌うのです。病気の時には、教会の長老(牧会者)を招いて枕もとで祈りをしてもらうように勧めます。オリーブ油は、古代においてはその薬効が期待されたので、彼らは祈りと共に医学的な治療の必要をも忘れていないのです。

最後の罪の迷いのことと合わせ、必要なことは「主イエス」の名による祈りです。主は、ご自身の復活の命の力によって、人を癒やし、立ち上がらせてくださいます。

禰津 省一(熊本伝道所)