エゼキエル書 29章
「その日、わたしはイスラエルの家のために一つの角を生えさせ、彼らの間にあってその口を開かせる。そのとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エゼキエル書 29章21節
真に頼るべき方
吉田 実(但馬みくに伝道所)
「その日、わたしはイスラエルの家のために一つの角を生えさせ、彼らの間にあってその口を開かせる。そのとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エゼキエル書 29章21節
吉田 実(但馬みくに伝道所)
2020年1月の聖書日課をまとめて表示します。
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29~32章にかけて、エジプトに対する預言が語られていきますが、29章1~16節はバビロン軍のエルサレム包囲の頃のものです。
エジプトはユダに対して反乱をそそのかしますが、バビロン軍が侵攻してきたときにはユダを裏切りました。ここで言及されるエジプトの罪は「ナイル川はわたしのもの、わたしが造ったものだ」という高ぶりと(3、9節)、「イスラエルの家にとって葦の杖にすぎない」こと(6節)、すなわちユダに対する裏切りです。そのようなエジプトの王を主なる神は従者もろとも滅ぼし、国土を廃虚とし、その後に小国として再興すると言われます。このことを通してユダは、主なる神に頼らずエジプトに頼るという長年の誘惑から救われるのです。
私たちもさまざまな苦難を経験するときに、主なる神以外のものを頼りにして自分を救おうとする誘惑が常にあります。しかしそれらは本当の意味で私たちを助けてはくれません。私たちが真に頼るべき方は「葦の杖」のようなエジプトではなく、罪と死の支配を打ち砕く「一つの角」なるメシア、主イエスだけなのです。