破れ口に立つ者 | エゼキエル書 22章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

エゼキエル書 22章

この地を滅ぼすことがないように、わたしは、わが前に石垣を築き、石垣の破れ口に立つ者を彼らの中から探し求めたが、見いだすことができなかった。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エゼキエル書 22章30節

破れ口に立つ者

神の民は、金滓のようになってしまったと、神は嘆いておられます(18節)。そして、神の民を裁き、滅ぼしてしまう前に、神は、神と民との間に立って、破れ口に立つ者を探されました。「破れ口」というのは、敵の攻撃で壊された城壁の崩れかかった所で、敵と味方が入り乱れて戦う、戦いの最も激しいところです。そこに立つ者とは、戦いのまっただ中に身を置きながら、関係を修復する努力をする者、間に立って、執り成す者です。

神は、そのような破れ口に立つ者を探されました。それは、神が関係の修復を望んでおられるからです。しかし、それでも彼らの中に見いだすことはできなかったと言われます。この時代に、バビロンには預言者エゼキエルがおり、エルサレムには預言者エレミヤがいましたが、それでも、破れ口に立つ者を見いだせなかったと言われます。

私たちには、神と私たちとの破れ口に立ってくださったイエス・キリストがおられます。主イエス・キリストが十字架の死とあがないによって、神と私たちを和解させてくださいました。

持田 浩次(三郷教会)