ルカによる福音書 21章
「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さもないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 21章34節
心が鈍くならないように
風間 義信(仙台教会)
「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さもないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 21章34節
風間 義信(仙台教会)
2018年10月の聖書日課をまとめて表示します。
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21章では、世の終わりを待つ者の心構えが教えられています。主イエスの願いは、「心が鈍くならないように注意しなさい」ということです。「さもないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる」と続きます。「その日」は終わりの日であり、終末は不意に罠のように襲ってくると言われます。
世の終わりは、神ご自身が決めておられることです。けれども、それがいつ来るのかは教えられていません。ですから、それが不意に来るというのはうなずけます。しかし、「罠のように」ともあります。果たして神が罠をかけるのでしょうか。
私たちにとっての「罠」は「心が鈍くなる」ことです。信仰的な感覚が麻痺していることだと言えるでしょう。終末を語っているのはほかならぬ神の御言葉です。それにもかかわらず、人の思いによって神の教えをしりぞけるところに、私たちの鈍さがあります。
終わりの日に、主イエス・キリストは確かに来られます。「人の子の前に立つことができるように、いつも目を覚まして祈りなさい」(36節)。