受難の予告 | ルカによる福音書 18章

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ルカによる福音書 18章

「人の子は異邦人に引き渡されて、侮辱され、乱暴な仕打ちを受け、唾をかけられる。彼らは人の子を、鞭打ってから殺す。そして、人の子は3日目に復活する。」12人はこれらのことが何も分からなかった。彼らにはこの言葉の意味が隠されていて、イエスの言われたことが理解できなかったのである。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ルカによる福音書 18章32節~34節

受難の予告

主イエスが自分の身の上に起こる苦難について語られたのは、ルカによる福音書で、これが3度目です。このとき、主イエスは、預言者たちが人の子について書いたことがご自分において成就することを明らかにされました。しかし、弟子たちには主イエスの言われたことが何も理解できませんでした。

いったいこれはどうしたことなのでしょうか。鍵となるのは、彼らにはこの言葉の意味が「隠されて」いたということです。この隠されていたことがあらわになるのは、まだ先のことです。それは、復活の主イエスが現れて、聖書全体を説明し、弟子たちの目が開かれ、心が開かれる時です(ルカ24章)。さらに、かつての主イエスの言葉を思い起こさせ、真理を悟らせる聖霊が約束どおりに降臨された時、弟子たちは力を受けて、十字架と復活の証人とされました(使2章)。

主イエスが十字架と復活によって明らかにしてくださった福音の言葉をいただいて、私たちも、その証人の1人とされています。私たちも復活の主イエスと出会った者として、この方に生かされる命の言葉をいただいています。

風間 義信(仙台教会)