御国を来たらせたまえ | マタイによる福音書 6章

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マタイによる福音書 6章

「だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 6章31節~33節

御国を来たらせたまえ

主イエスは、「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい」と弟子たちに教えられました。これは「御国を来たらせたまえ」と祈ることと同じです。

御国とは神の支配のことです。この祈りは、「ますます神のものとしてください」、「教会がこの世に進展するように」、さらに「全世界、全宇宙に神の栄光が満ちるように」という壮大な願いが込められています。

主の祈りと比べると、自分の祈りがとても弱く小さいことを改めて覚えざるを得ません。気がつくと御国ではなく、「わたしの国が来ますように」と祈ってはいないでしょうか。その原因は思い煩いに心が乱されていることにあるのではないでしょうか。

熊本地震の余震で心が騒いだとき、教会の庭にある花壇の花が逃げださないことに、わたしはハッとしました。主イエスは「空の鳥をよく見なさい」と言われます。神が小さな鳥を養うのと同じように、この花も守ってくださる。それならば私たちも守られないはずはありません。私たちの思いをはるかにこえて、愛に満ちた神の支配が広がるように、共に祈りましょう。

西堀 元(北神戸キリスト伝道所)